人気企業の採用担当者を直撃する「人事のホンネ」2020シーズンの第4弾は、国内最大の医薬品メーカー、武田薬品工業にお邪魔しました。アイルランドの製薬大手シャイアーの巨額買収で話題のグローバル企業。製薬会社といえば営業を担う「MR」が思い浮かびますが、今回から「MR・総合職」として募集したとか。そこには、ある思いが込められていました。(編集長・木之本敬介)■新社屋
──こちらの「武田グローバル本社」はできたばかりですね。
7月2日にグランドオープンしました。2019年卒の新卒採用の選考のときはまだグランドオープン前でしたが、面接ではこちらのオフィスを使いました。
──使い心地はいかがですか。
非常に快適です。一つひとつのデスクが広くなり、仕事がしやすくなりました。昇降式のデスクやソファ、さまざまなテーブルがあるので、わざわざ会議を開かなくても気軽にコミュニケーションがとれて、ありがたいですね。
──「グローバル本社」という呼称は珍しいですね。
当社は創業の地である大阪とビジネス上利便性の高い東京との2本社制を取っています。日本発祥の企業として世界に発信し、世界からビジネスが集まる拠点でもあるので「武田グローバル本社」という呼び方をしています。
■2019年卒採用の特徴
──2019年採用を振り返ってください。
就活全体がググーッと前倒しになり、さらに早期化しました。学生にとってインターンシップが当たり前になった年でもありました。今までは「製薬会社がどんなところか学びに来ました」という人がいましたが、今年2月のインターンでは「製薬5社目」「6社目です」という人たちがいて、「製薬企業についてグループディスカッションをしてください」と指示したときのスタートダッシュが違います。「○○が□□で、国の動きは△△で……」と、いきなり専門用語が飛び交ってレベルが高い。製薬業界を一から学びに来たというより、「その中の武田の特徴は何か」を見ていると感じましたね。
──武田薬品にとってはいいこと?
就活の早期化については議論があるところですが、学生が製薬ビジネスに関心を持ち、熱く語ってくれるのはすごく嬉しい。「よく知っているな」「よく見てくれているな」と思うと純粋にワクワクします。



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